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カナダ・バンクーバーの治安について:在住者の私が気を付けていること

カナダ・バンクーバーは、世界的に見ても住みやすい国・都市とされていて、日本からの留学先、ワーホリ先として人気です。

とはいってもここは海外。

日本と同じ感覚でいると危険な目に合うことがあるのも事実です。

そこで、カナダ・バンクーバーの治安と犯罪の傾向について、カナダ在住11年の私+留学エージェント勤務時代に生徒さんが実際に合われた実体験を織り交ぜつつ紹介します。

具体的に私が日常生活で気をつけているのは以下の8点です。

  • 荷物は膝の上 or 自分の目が届く場所に置く
  • 暗くなったら一人で出歩かない
  • 知らない人から物を預からない+もらわない(飲食物など)
  • 荷物をおきっぱなしで席から離れない
  • 必要以上にブランド物を身に着けたり、着飾らない
  • 危ないといわれている地域には近づかない
  • 事件や事故などの最新情報をすぐにキャッチできるように住んでいる地域のRCMP(警察)のTwitterをフォローする
  • 危なそうな人を発見したらすぐに避ける

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バンクーバーでの犯罪・トラブル事例〈実体験〉

まずはバンクーバーで実際に私や留学エージェントに勤務していた時に生徒さんの身に起こった犯罪、トラブルについて紹介します。

犯罪・トラブル事例①:窃盗・置き引き

バンクーバーで留学生の身に起こるとしたら1番多いのが窃盗だと思います。

レストランやカフェ、図書館など『何かに夢中になっていて荷物を警戒していない場所」での窃盗が多発しています。

私が実際に被害にあわれた生徒さん2人から聞いた話をご紹介すると、

友人たちと数名でディナーを食べにレストランへ行った。

荷物(バックパック)は自分のいすに掛けていた。

自分の後ろは通路だったが、向かい側に友人が座っていたので、安心しきっていた。

ディナーが終わりいざ会計!となり、気が付いたらバックパックごと無くなっていた。

対面にいた友人も気づかず、後日レストランのオーナーに防犯カメラの映像を見せてもらったところ、見知らぬ男性が

通路を通り過ぎる時に、僕のバックパックごと持ち去り、その盗んだバックパックを自分の大きなバックパックに詰め込んでいる様子が映されていた。

日本に帰国する3日前なので、銀行口座を解約してその足で友人と待ち合わせしてスターバックスに立ち寄った。

荷物は足元に置いていたが、すっかり友人との話に夢中になり、荷物に注意を配っていなかった。

帰り際に確認すると、荷物がどこにも見当たらない。

パスポートや財布も入っていたし、解約した口座に残っていた現金も引き落としたばかりだったのに、どうしよう。

多分銀行から付けられていたんだと思う。

とのことでした。

どんなときでも、荷物は自分の視界に入る場所に置いておくか、できれば触れているようにします。

犯罪・トラブル事例②:性犯罪

続いても、私が留学エージェントで働いていたときに生徒さんが泣きながら話してくれた被害事例です。

学校帰り(午後2時頃)Dollarama(カナダの100円ショップ)で買い物をしていた。

1人の白人男性がやたら自分の隣でうろうろしていて、妙に距離が近いような気がしていたが、構わず買い物を続けていた。

あるコーナーで座って品物を見ていたところ、その男性がこちらに向きなおしたので「なんだろう?話しかけられるのかな?」と思い顔を上げると、男性が下半身丸出しで立っていた。

怖くて何も買わずに、走って留学エージェントに逃げてきた。

遅い時間でもなかったのに、しかも結構な人の出入りのあるDollaramaでとのことで、私も驚きました。

どれだけ怖かったことか(泣)

昼間でも人の出入りがあってもこういう犯罪は起こり得るということを知っておいて欲しいと思います。

犯罪・トラブル事例③:金銭に関するトラブル

こちらも当時の生徒さんから聞いた実体験。

バス停でバスを待っていると、外国人が「留学生か?どこから来たの?」などと気さくに話しかけてくれた。

英語で会話できるのが嬉しくてしばらく話していたら、その人はビクトリア(バンクーバー島)に住んでいて2週間に1度船でバンクーバーに来ているとのこと。

でも今日、財布を落としてしまい、帰りの賃金がなくて困っていると言ってきた。

次2週間後にバンクーバーに来たら必ず返すので貸してくれないか?と言われ、OKしてしまった。

連絡先もその場で電話をかけて、きちんと繋がり、使われている本人のものだということを確認し、お金を貸した。

その後、2週間後がせまり催促のメールを送っても無視されたり、はぐらかされたりで話が一向に進まない。

泣き寝入りするしかないのか。

というものです。

お金の貸し借りは非常に危険です!

初めて会う人なんてもってのほかです。

多分この人は留学生っぽい人を見つけては、少額($100ほど)を色んな人から巻き上げている常習犯なのでしょう。

だって本当にお金に困っているなら、お金の無さそうな留学生に頼まずに、ビジネスマンなどにお願いすると思いませんか?

留学生なら英語がつたないから警察に行かないだろう+$100くらいならわざわざ申告しないだろうという心理まで利用しているのだと思います。

いくら気の知れた友人であっても、ここは海外!

お金の貸し借りはしない」に越したことはないです。

犯罪・トラブル事例④:車上荒らし

こちらは私の体験談です。

バンクーバー郊外にある、バーナビー市に住んでいたときのことです。

もあな

そのアパートには計5年住んでいたのですが、5年のうち2回車上荒らしの被害に逢いました(泣)

駐車場へ入るには居住者しか持てない鍵が必要なのにも関わらずです。。

2度とも運転席側の窓を割られての犯行でした。

正直車上荒らしぐらいのことでは警察は動いてくれません。

アパートのオーナーもお金をかけたくないのか、鍵を変えることもせず...

ダッシュボードにあるサングラスや車のワックスなどが盗まれました。

私の友人はダウンタウンのストリートパーキングを利用していて、一緒に夕食をとったあと帰ろうとしたら車のトランクが開いていて、トランクの中にあったiPadを盗まれたこともあります。

このとき友人はトランクを施錠していなかったとのこと(汗)

駐車する際には、必ず施錠する!車の中に荷物は置いていかない!

たとえ$1コインでも割る人は割って盗んでいく!と聞かされたことがあります。

気を付けましょうね!

バンクーバーでの犯罪・トラブル事例〈その他〉

ここまでは体験談でしたが、その他にも耳にする犯罪・トラブルの事例があるのでご紹介します。

犯罪・トラブル事例⑤:ドラッグ問題

学校や職場で仲良くなった友達とクラブやバーに行くこともあるでしょう。

少し目を離したすきにドリンクに睡眠薬やドラッグを入れられて、そのまま性被害に。。

なんて話も聞きます。

知らない人から渡された飲み物は飲まない

自分のドリンクから目を離さない

を心がけてください。

犯罪・トラブル事例⑥:ホームレスの物乞い

カナダ・バンクーバーには近づいてはいけないと言われている地域があります。

ダウンタウンのイーストサイドです。

中でも特に耳にするのがE. Hastings St(イーストヘイスティングストリート)だと思います。

ホームレスや薬物中毒者が多く、特にコロナ以降は物価や家賃の高騰も相まって、その数も増え続けています。

2022年には、このエリア近くに配達に訪れたUberの配達員がいきなり背部から何者かに刺されるなどとした物騒な事件も起こっています。

『バンクーバーのヘイスティング』というとあまりに有名な通り・地域なので(悪い意味で)興味本位で見てみようとしてしまう方もいるかもしれません。

絶対にやめましょう

キャロール・ストリートを境に W. Hasting stと E. Hasting stに分かれるのですが、E.Hastingに入るとすぐにこのような状況です。

また、このエリアにいかなくてもホームレスは点在していて、観光客の多いウォーターフロント駅やガスタウンなどでも見かけることがあります。

そしてこのホームレスもまた、留学生を狙って「Extra change?」「Spare change?」などと話しかけ、物乞いをしてきます。

無視するというよりは「Sorry, I don't have cash」などと断る方がよいでしょう。

犯罪・トラブル事例⑦:アジア人差別

留学生に優しい国、都市で知られるバンクーバーでも、悲しいことにやはりコロナ以降アジア人差別が目立つようになったのも事実です。

ニュースを見ていると本当にごくまれではありますが、言葉での差別に加え、時には暴力もあります。

なるべく1人で出歩くことは避け、もし自分が被害に遭ってしまったらすぐに周囲に助けを求めてくださいね。

そして警察に通報することを忘れずに!

バンクーバー旅行・留学での緊急時の連絡先

犯罪やトラブル、事故に巻き込まれて、緊急の場合は911」に電話します。

警察・消防・救急すべてをこのダイヤルで取りつないでくれます。

もし英語に自信がなければ電話口に日本語の通訳を頼むことも可能です。

「Is there anyone who can speak Japanese?」や「Japanese interpreter, please」などと言って頼みましょう。

観光客で急ぎでない場合

オンラインで申告&通報することができます。

在バンクーバー日本国総領事館

パスポートの紛失や盗難などの被害に遭った場合、または犯罪・トラブルに遭ったけれどどうしたらいいか分からない場合は日本国領事館に連絡してみましょう。

対処の流れや手続きについても詳しく教えてくれます。

電話番号:604-684-5868
住所:900-1177 West Hastings Street, Vancouver, BC V6E 2K9
営業時間:月〜金曜 9:00-12:00、13:00-16:30

在バンクーバー日本国総領事館発行「安全の手引き」

バンクーバー滞在中に気を付けるべきことについてもっと詳しく知りたい方は、在バンクーバー日本国総領事館発行の「安全の手引き」がおすすめです。

以下のリンクよりPDFでダウンロードできます。

「安全の手引き」

まとめ:よく起こりうる犯罪を知って安全に旅行・留学を楽しもう

事前にどういう犯罪が起こり得るのか知識があれば、対策のしようがあります。

しかし、あまりにも「危険だ!」と身構えてしまってはせっかくの旅行・留学が台無しです。

「ここは日本じゃないから、こういう事が起こりうる」と頭の片隅に置いてもらって、目いっぱい旅行・留学を楽しんでいただけたらと思います。

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