2022年12月、メキシコ・ロスカボスまでのフライトで初めてフレア航空を利用してみました。
事前にフレア航空の評判を調べたところ、最悪......(笑)
でも今回は訳あってこの航空会社を使うしか方法がなかったのです。
なぜこれほどにも評判が悪いのか、実際に搭乗してみてどうだったのか正直にレビューしていきたいと思います。
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フレア航空とは

カナダのエドモントンを拠点とする格安航空会社です。
2022年12月現在のカナダ国内の発着地は
- Abbotsford(YYX)
- Calgary(YYC)
- Charlottetown (YYG)
- Deerlake(YDF)
- Edmonton (YEG)
- Fort McMurray(YMM)
- Halifax (YHZ)
- Kelowna (YLW)
- Kitchener-Waterloo (YKF)
- London(YXU)
- Montreal (YUL)
- Ottawa (YOW)
- Prince George (YXS)
- Quebec city(YQB)
- Saint John (YSJ)
- Saskatoon (YXE)
- Thunder Bay (YQT)
- Toronto (YYZ)
- Vancouver (YVR)
- Victoria (YYJ)
- Windsor(YQG)
以上の19か所になっています。
カナダ国内線のほかに、国際線はアメリカ、メキシコに路線を展開しています。
フレア航空の魅力:驚きの安さ!!

フレア航空の魅力はなんといっても航空券の安さ!!
上記は私が搭乗したカナダ・アボッツフォード→メキシコ・ロスカボスの片道運賃です。
なんと!!!片道$139!!!
国際線でこの価格、安すぎませんか?
フレア航空が安いのは要所で追加料金がかかるから
なんでこんなに安いの?と思われるかと思いますが、格安航空会社なので「受託手荷物」「機内持ち込み手荷物」「座席指定」など別料金が発生します。
予めオンラインで支払うのと、当日チェックイン時にカウンターで支払うのとでは、料金が異なります。
機内持ち込み手荷物(carry on bag)や受託手荷物(checked in baggage)がある場合は、予めオンラインで支払いを済ませる方がお得です。
personal item(無料)
機内持ち込み手荷物で、幅15 cm x 横33 cm x 縦43 cm (6 in x 13 in x 17 in)以内かつ7 kg (15.5 lb)までの手荷物は無料(運賃に含まれる)
carry-on bag(追加料金)
personal item以外で機内に持ち込みたい荷物。幅23 cm x 横40 cm x 縦55 cm (9 in x 15.5 in x 21.5 in) 以内かつ10 kg (22 lb)まで(追加料金支払い要)
◆オンラインで支払う場合 → $29-$59 + tax
◆チェックイン時に支払う場合 → $59-64 + tax
1つ目の受託手荷物(追加料金)
預ける手荷物は1つ目から追加料金がかかります。
大きさは縦横幅3辺の合計が158 cm (62 in) で重さは 23 kg (50 lb)以内です。
◆オンラインで支払う場合 → $44-$69 + tax
◆チェックイン時に支払う場合 → $79-84 + tax
2つ目の受託手荷物(追加料金)
2つ目以降も追加料金を支払えば預けることは可能です。
料金も荷物の規格も1つ目の手荷物とまったく同じになります。
3つ目以降の受託手荷物(追加料金)
余程のことが無い限り受託荷物3つ目はなかなか無いかと思いますが、3つ目以降はさらに料金が上がります。
◆オンラインで支払う場合 → $54-109 + tax
◆チェックイン時に支払う場合 → $89-114 + tax
重量/サイズオーバーの受託手荷物(超過料金)
23kg (50lbs)を超える受託手荷物、もしくは縦横幅3辺の合計が158 cm (62 in) を超える受託手荷物はチェックイン時に追加料金が取られてしまいます。
料金も高いので、事前に確認して回避したいですね!
◆$99 + tax
座席指定(追加料金)

荷物だけではなく、座席指定も有料です。
$10~$45(座席の広さやフライトによって変動します)の追加料金を支払って座席の指定をします。
今回私たちは子どももいる家族での旅行だったので、みんなで座れるように座席指定をしました。

座席の広さは、非常口座席(足をのばせる)などでない限りどこも大して変わらない印象でした。
グループで旅行する場合じゃなく、通路側でも窓側でも関係ない、という場合は割り当てられる座席でもいいかもしれませんね!
機内食(追加料金)

機内食も飲み物サービスも有料です!

価格設定もやはり通常より少し高めなので、できたら空港内で調達する方がお得です。(手荷物検査を通過してから)
私たちは4時間半のフライトで、子どもたちがお腹すいちゃうと困るので家からクッキーやパンを少し持って搭乗しました。
こどもの飲み物について
2歳以下のこどもは100mlを超える飲み物の持ち込みが許可されています(手荷物検査で液体の検査は求められます)
知らずに4歳のこどもも飲み物を毎回持っていっていたのですが、今回初めて復路経由地のカルガリー国際空港で「2歳以上は持ち込めないの」とお断りされて知りました(汗)
今まで2歳過ぎても持ち込みできていたのは、見逃してくれていたみたいです。
参考になれば幸いです。
フレア航空の評価が最悪なワケ
LCCの航空会社だったら、安い運賃の代わりにサービスを追加するのに料金が発生することくらいはあるあるかと思います。
では、なぜフレア航空の評判が悪いのか。
結論からいうと、「よく遅延し、よく欠航になるから」それも「出発予定から24時間以内の急な欠航が多い」から。
更には「それに対する対応が杜撰」だからです。

上の画像は、とある日のアボッツフォード空港の出発便の情報です。
1番上のFlair Air 午前7:15出発予定の便が、なんと 午後6:25出発に遅延しています。
2番目のFlair Airも 午前11:00出発の便が 午後3:05出発に遅延。
真ん中あたりにあるカルガリー行きのFlair Airも 午後7:15出発が 午後11:20出発に遅延しています。

上の方はエドモントンまでの往復ともフレア航空の事情によって欠航になってしまったとのこと。
そして予定通りに行く便(恐らく他社便)を買いなおしたが為に$500も余計にかかってしまった(直近のフライトは割高なため)と書いてあります。

上の方は夜中の12時にフライトキャンセルになり、次のフライトは16日後になる旨の連絡がきたとのこと(汗)
16日後だと12/28になるので家族でクリスマスを過ごすことができない。自分でその日のうちのフレア航空の夜の便を見つけ、振り替えてもらおうとしたけど、新しい航空券代を請求されたと。
フレア航空のせいで新しい便に乗らなきゃいけないので、新しい航空券代は当然出したくないと拒否し続けたら、最終的には無料で振り替えてくれた。
カスタマーサービスがひどいと書いてあります。

上の方はフレア航空でラスベガスまでの便を予約していました。
当初の予定では木曜日出発、日曜日帰国のはずだったのが、予約していた便が3回も遅延になり結局金曜日出発になってしまった。
金曜日にホテルに着いたら、ホテル側はもう自分の予約をキャンセルしてしまっていた(1日遅れたため)
現地で見つけることができたホテルに2泊分の$1300を支払う羽目に。
しかし復路のフレア便も欠航になり、代替便は4日後。仕方なくエアカナダを予約し、$1600を支払うことになった。
飛行機の遅延によるホテルと、欠航による代替便で$3000も余計に支払わなければならなかったと書かれています。

そりゃ怒るよ!!と色々ツッコミたくなっちゃう内容ですよね。
しかもこのようなレビューが1個や2個どころじゃないんです。
私たちもこの評判を知っていたのですが、もともと予約していた便に乗り遅れ、他に方法が無かったので予約しました。
フレア航空が飛ばなかったらいさぎよく旅行自体キャンセルしようという気持ちでした。
でも出発24時間前まで、なんなら空港に着いてチェックインするまで「欠航になったらどうしよう」と気が気ではありませんでした。
実際に搭乗してみての感想

私たちが搭乗したアボッツフォード→ロスカボス便は幸い、遅延も欠航もなく on-timeで運行しました。
LCCだからと特に不便なところもなく、客室乗務員の方たちも子連れの私たちにとても良くしてくださいました。
LCCの運賃が安い仕組みと、遅延/欠航のリスクの高さを知った上で予約し、「飛んだらラッキー」ぐらいの気持ちでいないと恐らく「もう予約すらするもんか!」となっちゃうんだろうなと思いました。
まとめ

フレアーは運賃格安で、乗り心地もよし!!
でも大事なビジネストリップやせっかくのバケーション、外せない予定があるときは日にちに余裕をもたせるか、避けた方が吉!
賢く利用すれば、本当にお得な航空会社ですので、ぜひ機会があれば利用してみてくださいね!